My Ethnos Note

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■ 人の棲家はどうあるべきか、どのように構築するのか
■ フラット化する世界における民族のありかたとは

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人はどこに住むべきか
2011/03/12

今回の東北地方太平洋沖地震は
増田友也先生がSDの1971年4月号に発表した「Eyhnosの風景と素描−生活環境の構成について」において「人はどこに住むべきか」の命題に対し大きな示唆を与えてくれている。
その1節をここに記す。
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低湿な、不安定な沼沢地、もしくは洪積平野に、自然発生的に成立し、受動的に展開し、惰性的に踏襲されてきた住宅形式や、集落構成などは、故郷ethnosの新たな風景において創建、または再建されなければならぬ − 新たなethnosは、根源的に新たな風景を切りひらくであろう
29
全地球的なglobalな都市化の進行にともない、かつては便宜的に低湿地に造成され、自然的に、もしくは歴史的に拡大され、いまなお放恣な変貌に委だねられている、とりわけ水稲耕作地域での多くの中・小都市は、その地を生産的諸施設としてあけわたし、後背地の微高地、もしくは高燥な、堅固な地域での新たな造成地に遷居すべきであろう − ここにおいて、地域制とともに立地法や、あるいは交通計画などにおける経済主義を、きびしく反省すべきであろう、生産、もしくは交通とは、本来的に人間存在を倶証するそのこと以外の何ごとでもありえない

船橋市の景観づくりに関する意見・提案
2007/06/28

船橋市都市計画課景観班 御中
【テーマ】
  ● 日頃感じている船橋市の景観についてのご意見
      慣れ親しんできた街が、不連続で記憶喪失になるような開発が
      加速度的に始まっている危機感を持ちます。
      バブルの後始末はこれからで、資産家の野放図な土地の放棄
      が見られ、各所でマンション建設反対運動が始まっていて、殺伐

      とした雰囲気である。

  ● 今後の景観の取り組みに関するご提案
      開発が行われる事は市場経済上、止めようが無いにしても素通り

      してしまう事無いようなシステムが欲しい。
      単なる歯止めだけではなく、開発情報とツールをインターネットで
      公開して開発側と市民が一緒に創意工夫に参加できる仕組みである。
      
  ● みんなに伝えたい、自慢の景観
      私の住んでいる薬円台2丁目には成田参詣の時の宿場だった町屋が
      ある。 しかし、この近辺でマンション建設の話が出ていて、明治時代
      の倉庫跡を活用した喫茶店や町屋が壊される危機にある。
      成田街道はもともと緑があり町屋的雰囲気があったが、マンション建設
      が景観チェック無しで進んでしまった。      

  ● “船橋市らしさ”を感じることのできる景観
      丘陵のある田園風景であり、習志野原である。
      かなり宅地化されてしまったが。      

  ● 今後、改善していきたい景観
      マンション建設に対する具体的な景観指針をつくり条例化することである。
      町内会にも入らない安普請のマンションの住民が急激に増えると街の安
      全性が損なわれる。

景観を大切にするという事は住まう住民の民度を引き上げる事にもなり町の安全性に
有効と考えます。

フィジーの工事現場の看板
2006/11/14

これは2005年8月にフィジーに南太平洋大学ICTセンターの基本設計説明のため
訪問した時に見た工事現場の看板である。
オーナー、建築家/プロジェクトマネージャーを先頭に構造設計家をはじめとした
各種の専門家の個人名や会社名が並んでいる。
重要なことは最後にキューエスと呼ばれるQuantity Surveyors(積算士)の会社
の名前があることである。 
キューエスは適正なプロジェクト運営のためには重要である。 ただ安ければ良いと
言う風潮がある日本はこの辺を正す事を提言する。
故郷と呼べる環境を形成するためには節度あるコストによる社会資本の形成が必要なのだ。

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